抱き枕は最後の砦
アニオタをやっているとぶつかる壁がある。
もちろん、アニメキャラのグッズのことである。
キーホルダーや缶バッヂぐらいな
ら可愛いもの。
母校ではおジャ魔女のTシャツで学校に来ている奴もいた。
↑おんぷちゃんのこんな絵柄のTシャツ着たデブオタだった。
そしてやがて人は目覚める…性欲という魔物に。
生物としての性を全うしようとするがあまり、湧き上がる情動。
それは人間という生き物である以上、二次元にしか興味がなくても避けられない衝動なのだ。
例えば、だ。
快楽天が部屋にあったとしよう。
「そういうお年頃なのねぇ…」
母に見られたとしても、一般的にはそんなものだ(実際には弟に対して有害だから処分するように言われたが…)
薄い本が撒き散らされていたとしよう。
「あ…ふーん…(察し)」
話題には上らないだろうが、心の中での格付けが確実に落ちる程度だろう。
ではー
抱き枕はどうなのか???
ピコ太郎の新曲ばりに
「NoNoNo!!!」
だろう。
私もずっとそうだった。
そう思っていた。
何冊ものエロ本を買い、何冊もの薄い本で抜き、何MBもの二次画像で昇天しても…
「抱き枕を所有する」
これは「ドラキュラに血を吸われる」とか「ゾンビにかまれる」とか「ボーグに改造される」のと同じぐらい、「超えちゃいけないライン」だと考えていた。
だってそうじゃないか。
万が一他人が部屋にやってきたときに、快楽天や薄い本なら笑い話になるが、抱き枕が鎮座していたらどうか…っ!?
確実に人種が違うと拒絶されてしまうだろう。
…そう思って生きてきた。
しかし…
そう、今では私が抱き枕おじさん。
でも最後の抵抗として、まだこのカバーに詰め物をして抱っこしてはいない。
そこが私の…人間の…最後の証……ッ!!
だから足裏を凝視するのだけは許して欲しい。
何でもしますから!!!!!